そのまま upgrade すると vmconnect と xrdp の組合せで拡張接続できなくなるので,それを解消する.
Windows 10 Pro 20H2 の Hyper-V
Hyper-V の「クイック作成」で提供されている Ubuntu 18.04 LTS
(今はもう,より新しい LTS に更新されているかもしれない)
Windows 10 Pro 20H2 の vmconnect
Ubuntu 18.04 で SSH を有効にする.
$ sudo apt install openssh-server
SSH で Ubuntu に log in して,
$ sudo apt update
$ sudo apt install update-manager
$ sudo apt dist-upgrade
$ sudo do-release-upgrade -d
し,指示に従う.
次の項目で設定ファイルの競合について問い合わせが発生した.
いずれも N
を選択して進めた.
設定ファイル '/etc/xrdp/sesman.ini'
==> これはインストールしてから (あなたかスクリプトによって) 変更されています。
==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。
どうしますか? 以下の選択肢があります:
Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする
N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す
D : 両バージョンの差異を表示する
Z : 状況を調査するためにシェルを開始する
デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。
*** sesman.ini (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ? n
設定ファイル '/etc/xrdp/xrdp.ini'
==> これはインストールしてから (あなたかスクリプトによって) 変更されています。
==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。
どうしますか? 以下の選択肢があります:
Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする
N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す
D : 両バージョンの差異を表示する
Z : 状況を調査するためにシェルを開始する
デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。
*** xrdp.ini (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ? n
これらの xrdp に関するものは,後ほど linux-vm-tools を更新するので無視できる.
設定ファイル '/etc/gdm3/custom.conf'
==> これはインストールしてから (あなたかスクリプトによって) 変更されています。
==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。
どうしますか? 以下の選択肢があります:
Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする
N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す
D : 両バージョンの差異を表示する
Z : 状況を調査するためにシェルを開始する
デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。
*** custom.conf (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ? d
--- /etc/gdm3/custom.conf 2019-08-30 06:11:23.199899030 +0900
+++ /etc/gdm3/custom.conf.dpkg-new 2020-11-10 21:27:10.000000000 +0900
@@ -3,9 +3,8 @@
# See /usr/share/gdm/gdm.schemas for a list of available options.
[daemon]
-# Uncoment the line below to force the login screen to use Xorg
+# Uncomment the line below to force the login screen to use Xorg
#WaylandEnable=false
-InitialSetupEnable=false
# Enabling automatic login
# AutomaticLoginEnable = true
設定ファイル '/etc/gdm3/custom.conf'
==> これはインストールしてから (あなたかスクリプトによって) 変更されています。
==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。
どうしますか? 以下の選択肢があります:
Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする
N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す
D : 両バージョンの差異を表示する
Z : 状況を調査するためにシェルを開始する
デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。
*** custom.conf (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ? n
これについては大きな差分がないので無視した.
すると次のメッセージで upgrade が完了した.
処理中にエラーが発生しました:
xrdp
Exception during pm.DoInstall(): E:Sub-process /usr/bin/dpkg returned an error code (1)
*** 問題のレポートを開発者に送信しますか?
問題のレポートが送信された後で、フォームに入力してください(入力用ページをウェブブラウザーで自動的に開きます)。
対処方法を選択してください:
S: レポートの送信(S) (1.1 MB)
V: レポートの表示(V)
K: 後で送信もしくは他の場所にコピーするためにレポートファイルを保持する(K)
I: 中止し、このプログラムバージョンでは今後クラッシュしても無視する(I)
C: キャンセル(C)
選択してください (S/V/K/I/C): K
問題報告ファイル: /var/crash/xrdp.0.crash
アップグレードをインストールできません
アップグレードを中断しました。システムが不安定な状態の可能性があります。今からリカバリーを実行します。(dpkg --configure -a)
xrdp (0.9.12-1) を設定しています ...
Job for xrdp.service failed because the control process exited with error code.
See "systemctl status xrdp.service" and "journalctl -xe" for details.
libc-bin (2.31-0ubuntu9.2) のトリガを処理しています ...
アップグレードが完了しました
アップグレードは完了しましたが、アップグレード中にいくつかのエラーが発生しました。
続けるには [ENTER] キーを押してください
これで vmconnect から upgrade した Ubuntu に接続できるようになったが,「拡張セッション」を利用することができないので,次を参考に lunux-vm-tools を変更した.
「Hyper-V上で動くUbuntu 20.04LTSで拡張セッションを使うには」
https://blog.watappo.com/2020/09/How-to-install-Ubuntu-20-04-LTS-on-Hyper-V-with-enhanced-session.html
$ git clone https://github.com/microsoft/linux-vm-tools.git
$ cd linux-vm-tools/
$ git fetch --all
$ git pull origin pull/106/head:pull_106
$ git checkout pull_106
$ cd ubuntu/20.04/
$ sudo bash ./install.sh
$ sudo shutdown -r now
$ cd linux-vm-tools/ubuntu/20.04/
$ sudo bash ./install.sh
ここまでを実行して再起動すると vmconnect で「拡張セッション」を利用可能になった.